生活習慣病
主な生活習慣病
高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症（痛風） など
高血圧
高血圧は、文字通り血圧がある一定の範囲を超えて慢性的に高くなっている状態です。心臓は全身に血液を送り出す際にポンプのように収縮するのですが、その際に血管に圧力がかかります。血圧には心臓が収縮するときの血圧（いわゆる上の血圧）と、拡張するときの血圧（いわゆる下の血圧）があり、血圧測定ではそれぞれの値を測定します。病院で測定したときに、上の血圧が140mmHg以上、または下の血圧が90mmHg以上のときは高血圧と考えられます。ちなみに糖尿病や腎障害がある方はより低い血圧が求められます。
高血圧は、初期の段階ではほとんど自覚症状がないのですが、血圧の高い状態が長年続くと動脈硬化をきたします。この動脈硬化が狭心症、心筋梗塞、脳卒中、腎臓病などの原因となる事が知られています。そのような事態に陥らないよう、早めに医療機関を受診し、血圧のコントロールに努めることが大切です。
糖尿病
糖尿病については以下のページをご覧ください。
脂質異常症
脂質異常症はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高くなる「高LDLコレステロール血症」、中性脂肪が高くなる「高トリグリセライド（TG）血症」、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低くなる「低HDLコレステロール血症」があります。なかでも「高LDLコレステロール血症」を改善することが、心筋梗塞や脳卒中といった動脈硬化性疾患の予防に最も重要であることが知られています。ただ、内服薬等で比較的治療もしやすい疾患ですので、健康診断などで脂質異常症を指摘された方は、お早めに当院を受診ください。
高尿酸血症（痛風）
高尿酸血症は、血液中の尿酸値が高くなる病気です。尿酸が増え過ぎると、針状の尿酸の結晶が様々な関節内(足の親指である事が多いです)に出現し、激しい痛みや発熱をもたらす事があり、これを痛風といいます。さらに尿酸は高血圧、脂質異常症、糖尿病、腎臓病などの疾患とも関連すると言われています。プリン体が多く含まれる食べ物(レバー、魚卵、ビール等)を控えても尿酸値が下がらない方は内服治療をお勧めします。最近は新たな薬剤も多数開発されており、正常値まで下がる事がほとんどですので、お困りの方は是非当院を受診下さい。