内分泌疾患
主な内分泌疾患
(甲状腺疾患、副腎疾患)
バセドウ病、橋本病、甲状腺腫瘍、副腎皮質機能低下症 など
バセドウ病
甲状腺機能亢進症のひとつで、甲状腺ホルモンが過剰につくられる代表的な病気です。免疫の異常によって特殊な抗体がつくられてしまい、これが甲状腺を刺激して甲状腺ホルモンの分泌が過剰になります。新陳代謝が盛んになり、動悸、体重減少、指のふるえ、多汗、疲労感、下痢、筋力低下などが起こります。
治療は、まず抗甲状腺薬などのお薬を投与しますが、十分な効果が得られないときや、急な治療を要する場合は、専門病院へご紹介とさせて頂くこともあります。
橋本病
甲状腺機能が低下する代表的な病気であり、中年女性を中心に比較的よくある疾患です。免疫の異常により甲状腺ホルモンが減少することで、新陳代謝が低下し、無気力、易疲労感、全身のむくみ、寒がり、体重増加、脱毛、便秘などが起こります。ただ、特徴的な症状が乏しい事から、見過ごされていたり、周囲から認知症のように思われていたりする事もあります。ただ、内服薬で改善することがほとんどですので、思い当たる症状がある方は、一度当院にご相談下さい。
甲状腺腫瘍
「健診で甲状腺が大きいと言われた」「たまたま撮影したCTで甲状腺に影があった」ということは医師としてよく経験することです。ほとんどが過形成と言われる良性腫瘍(腺腫様甲状腺腫)ですが、なかには悪性腫瘍の事もあります。当院では超音波(エコー)検査で異常の有無や、悪性か良性かを調べる事が可能です。また、必要時は専門病院へご紹介とさせて頂く事もあります。
副腎皮質機能低下症
糖質コルチコイド(コルチゾール)というホルモンの低下により、全身倦怠感、食欲不振、体重減少等の症状が生じる病気です。原因不明の事が多いですが、近年はある特定の抗癌剤の副作用によって生じる事もあります。血液検査で、この病気であるかは判定可能な事も多いので、気になる症状がある方は一度ご来院下さい。